魔女の信じる女神は「神様と女神様」で少し紹介した豊穣の女神です。
この豊穣の女神は「大母神(Great Mother)」と呼ばれています。大母神は男性神の恋人であり、母であり、妻である彼女は豊穣の女神であると同時に、全ての母親なのです。
この大母神というのは世界中の神話や古代信仰に見ることができます。例えば、日本の土偶などでもそうです。日本の国宝でもある「土偶(通称:縄文のビーナス)」 、「土偶(通称:仮面の女神)」などがその代表例です。他にも世界各地の古代文明などからの出土品にも同じモチーフの偶像が作られています。
どれも共通しているのは、妊娠した大きな腹部と大きな乳房、ものによっては、デフォルメされた陰部が表現されています。そして、手足、顔などはほとんどの場合省略され、人類の最初期の女神が「豊穣」をメインの概念として持っていたことを雄弁に物語っています。
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