カードで占っていると、当然私たちはカードに出ている通りに答えを読み取ってクライアントにお伝えします。至極当然のことです。
ところがその答えが気に入らなかったときに「他の占い師は違うことをみんな言っている。占いなんて統計なんだからみんな同じになるはずだ。自分は同じ問題を10人以上の占い師に聞いてみんな同じだった。だからその答えはおかしい」などと言われる人も時々います。
そもそも同じ問題をそんな沢山の占い師に聞いているなら私に聞く必要はないと思うのですが、そういう人って間隔を置いて現れるリピーターさんだったりもします。つまり、前回の占いで私だけが悪い結果を占いでだし、前回も同じように言われた覚えがあるのでこちらとしてもよく覚えています。そして前回は「10人くらいに聞いてあなただけ違う」と勝手に起こって電話を途中で叩き切っていましたが、その後の話を聞いていると私だけが当たっていたみたいでした。たぶん、その人の心理からすると「前回悪い結果を見通した私にも今回はいいことを言って欲しかった」のだと思います。それでまた私だけが悪い結果をお話ししたので頭に来てしまったのでしょう。
しかし、私は悪い結果が出ることも(当然ですが)あるということもお話していますし、悪い結果の時はどうやってその悪い結果を良い結果に変えるかの対策も読み取ります、という話を毎回最初にしています。前回もそうでしたが、今回も対策を読む前に電話を切られてしまいました。これが対面占いなら話を打ち切ろうとしてもとりあえず対策までお話しできます。でも電話だとそうはいきません。そして対策を聞かないで終わってしまったらそれは悪い結果になっても当たり前です。これが電話で占う場合の難しさなんだろうな、とも思います。閑話休題。
でも、そういう方に限って
「耳触りのいいことを言ってもらったうえで当てて欲しい」
という無茶な希望をお持ちの方が多いのです。だから、多数決のような話で暗に「いいことを言え」と何度も主張してくるのです。だから、カード占いも統計だ、だから同じになるはずだ、と言いたいのでしょう。まぁ、気持ちはわかります。努力もしないで常にいい結果が約束されていて、それを待っていればよい、そんないい話があれば私も自分にぜひそういう運命が来て楽をさせてくれればいいな、と思います。しかし、残念ながらほとんどの人の人生はそんな調子よくはいきません。
さて、こういう話のついでなので「占いは統計学的なものか?」という話をしておこうと思います。これはイエスであり、ノーです。
サイコロ占い、タロットやトランプなどのカード占い、水晶球占いなどはそこに出たものを読み取っていき、時には霊感や直観も重要になることもあります。これらの占いは何がどう出るかはやってみなければわかりません。こうした占いに統計などが入り込む余地は全くありません。
ところが、西洋占星術、易学等はその道のプロフェッショナルがみなさん一様に仰るのは「これは直感などが入り込む余地がない」という事です。そしてある易学の重鎮の方は「私の易学は完全に統計の学問だ」と言い切っておられました。こうした占いは統計学的なものなのだと思います。
こうして占いには統計学的なものとそうでないものに分かれます。そういう占いの大きな種類を知った上で占ってもらうのも占いを上手に利用する方法なのかもしれませんね。
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