魔女のお祭りはいつ祝う?

9月に入ると街はハロウィンの飾りでにぎやかになってきます。

10月30日の夜、渋谷の大騒ぎがニュースになって終わると、翌日11月1日からは一気に街がクリスマスの雰囲気に変わります。

そして12月24日のクリスマスイヴが最も盛り上がり、12月25日になると、もう年末とお正月に町中が切り替わります。

と、書くと「何を当たり前のことを書いているんだろう?」と思われるかもしれません。

しかし、ここには本当は色々な間違いが混ざっているのです。

まづ、魔女のお祭りは「サバト」と呼ばれます。

そして今書いた中に出てきたハロウィンは元々は魔女のお祭りのソーウィン、クリスマスは古い男性神の誕生を祝う冬至の祭りをキリスト教が「イエス・キリストの誕生記念日(誕生日ではない!)」という訳のわからないこじつけで乗っ取ったもの。どちらも本来は元々は魔女たちの祝祭日だったのです。

とはいえ、ここで古い魔女のお祭りがどのようにキリスト教に乗っ取られたり、奪われてきたか、という話をしようというわけではありません。私が今回お話したいの : もっと本質的な話です。

つまり「魔女は祝日の何を祝っていたのか?」ということです。

答えを行ってしまうと、魔女たちは「その祝日が来たこと」を祝っていたのです。

ですから、祝日の前に祝日を祝うということはあり得ないのです。ようするに、ハロウィンなら、10月30日より前に飾りつけたり盛り上がったりはしないのです。クリスマスのイメージになっている冬至のお祭りも「冬至が来たこと」を祝うのですから、冬至の日和も前から飾りつけをして盛り上がったりはしないのです。

本当はその逆。

10月30日が過ぎてからハロウィン(ソーウィン)は祝うのです。その前に祝っても無意味だからです。そして、10月30日に祝えなかった時などは10月30日以降の最初の土日などの人の集まりやすい日に祝うこともよくある話なのです。冬至も同様に冬至の日以降、数日の間飾りをし、それを祝うものなのです。

ですから、魔女たちは祝祭の日が休日だったり、家族だけで簡単に行う場合はその日に、友人の魔女や仲間たちなども一緒に祝う時は祝日が過ぎた最初の土日などにし集まって共に祝うのです。

そう考えると日本のお正月も魔女の祝祭と似ていますね。

日本のお正月も、1月1日になる前に「開けましておめでとうございます」という人はいませんし、12月31日にお節にお雑煮を食べてしまう、ということはしません。そして、3が日という言葉があるように、1月1日から3日間、正月を祝っています。これは「新年(1月1日)が来たこと」を祝っているからにほかなりません。そして魔女の祝祭は日本のお正月と同じようにその日が来たことを祝っているので、祝祭日の後に祝うことはあっても前に祝うことはないのです。

私の知り合いにはハロウィンを毎年11月3日(文化の日でお休み!)に友人を集めて祝っているという人もいます。

ハロウィンを10月30日になってから祝う、冬至を冬至の夜から祝う、そんな季節の祝い方をすると本来の魔女の気持ちがリアルにわかってくるかもしれませんね。

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